甲状腺疾患について
甲状腺の病気は、機能の異常(ホルモン量の異常)と腫瘍に大別されます。
● 機能の異常は、ホルモン量が減少する「橋本病」と、甲状腺ホルモンの合成と分泌が増加する「バセドウ病」がよく知られています。
バセドウ病は、脈拍が増加(動悸)・体重減少・発汗過多・眼球の突出等が高頻度で認められます。
一方、橋本病は脈拍の減少・寒がり・皮膚の乾燥・脱毛・倦怠感・むくみ等が症状です。ともに前頸部の腫れが甲状腺の病気を発見するヒントになることがあります。
これら疾患を疑った場合、甲状腺ホルモンの血中濃度測定、自己抗体チェック、超音波装置によるスクリーニングにて診断を確定し、適切な治療方針を決定致します。お気軽に相談下さい。
● 甲状腺にできる腫瘍は、良性と悪性に分けられます。これらの発見には、超音波(エコー)検査によるスクリーニングが有用です。
当院では、甲状腺観察用に再調節したエコー装置で精密検査が可能です。絶食の必要はなく、予約も不要です。検査のため開襟できるお召物で来院下さい。検査に要する時間は5〜10分です。